仲山

Twitter:@yuhicork
立命館大学政策科学部卒業後、大手人材会社に勤務。その後、動画制作のディレクター業務をしながら飲食店員など複数のアルバイトを経験。「人のココロが跳ねる瞬間」を作るためにコルクにインターン応募し入社。現在では正社員として活躍中。コミュニティプロデューサーとして、漫画家の小山宙哉、小説家の平野啓一郎などを担当。

24歳でコルクの門を叩いた彼女の、小さな頃の夢。

大手メーカーのOL(笑) 旅行三昧の日々をおくるためにお金を稼ごう!と思ってた

小さい頃の将来の夢、実は大手メーカーのOLだったんです。いとこが大手メーカーのOLで、夏休みが2週間あり、海外旅行に行く話をよく聞いていて、純粋に、「いいな」って。あと親が自営業をしていて「あなたは休みもあって、決まった給料のもらえる安定した仕事に就きなさい!」と言われ育ちました。

大手企業のOLになりたいから、大学は就職率が高い学部を選んだり(笑)でも、就職活動がはじまり、とりあえず興味ありそうな企業を受けていくと、休みとか労働形態とか全然気にしていない自分がいました。そんなことより、「感動を作っている企業」がすごく魅力的に映ったんです。「あ、私、エンタメが凄く好きなんだ」って自覚しました。親に言われてきた「安定」より、自分に必要なのはエンタメがつくり出す「ココロが跳ねる瞬間」を味わえることだなって。

特に大手芸能プロダクションの企業説明会で「人の才能をコンテンツ化し、ビジネスに結びつけ、感動を作っている仕事がアーティストのマネージャーです」と言われた時に、こんな仕事があったんだ!面白いな!と感じました。

でも結局、その企業の選考には落ちてしまいました。とにかく配属がエンタメの中心地である東京であり、若いうちに経験をたくさん詰める企業に行こうと内定を貰っていた人材サービス企業に入社しました。

いまこの環境で貪欲に学んで2、3年修行を積めたら、あの大手芸能プロダクションの言っていたような仕事をやりたい!って、その目標がエネルギーになっていました。(後に、コルクでインターンをはじめたことも、この目標がきっかけになっています。)

新卒で入った会社では営業だったので、新人の中で一番の評価である新人賞を頂いたりもしましたが、評価はどっちでもよくて、このスキルを次にどう繋げるかどうかばっかり考えていました。新人賞を目指すのもあくまで修行のひとつという感覚です(笑)

私、物欲はそこまでないんです。でも、エンタメ欲だけはあります。誰よりも感動したいし、感動したいことへの欲求にお金は使いたい。

人が感動する瞬間ほど尊くて愛おしくて、これほど純粋で綺麗で無垢な感情はないなって思うんです。その瞬間のために自分はできることをしたい。人が感動をさらに共有するための仕組みをつくることなら苦じゃない。

エンタメって、スゴいパワーを持っているんです。例えば初めて会う人に、「好きなもの何?」「宇宙兄弟だよ」「好きなキャラクターは?」という風に好みを深堀していくと、その人自身が見えてくるし、違う環境で育った人とも理解し合えたりする。

私自身も友だちの好きなバンドのライブに「一緒に行こうよ」と誘ってもらえれば積極的に行ってました。私もそのバンドを知れるし、結果その人のことも知れる。好きなものを共有して、体験するときって本当に楽しい。

コルクにおけるコミュニティ・プロデューサーの役割。

作家さんが持つ才能をより多くの人に届けるために、あらゆる手段を考え、実行する仕事

今、宇宙兄弟の小山宙哉さんと芥川賞作家の平野啓一郎さんを担当しています。担当になった作家さんにおけるあらゆることをやります。ファンクラブや公式サイト、イベント、SNSなどの運営、グッズづくり、ランディングページの制作ディレクションもやっていますね。もちろん編集者として小山さんや平野さんの創作のサポートもしています。

例えば宇宙兄弟で言えば、ISSでのロボットアームの資料を用意したり、後はJAXAの担当の方に月面基地の様子をヒアリングしたり。

コルクの場合、私がやっている仕事は編集者というよりはコミュニティ・プロデューサーという名前で定義しています。どうしても「編集者」と聞くと作家さんのお手伝いというイメージが強くなってしまっていると思いますが、コルクの場合、作家さんの才能をより多くの人に届けるためにあらゆる手段を講じるんです。

作家さんとファンコミュニティの関係性をより良好なモノにしたり、ファンの最大数を増やすというのも私の仕事です。今は一流の作家さんのパートナーとなり働けることは本当に刺激的で有り難いと思っています。

その上で、新しい才能を発掘し、新人を育てていくことも忘れてはいけないことです。

一緒に働いている人から見た、一緒に働きたい人

才能を愛せる人、能動的な人。承認欲求の強い人は難しい。

ひとつのことをやりきれない人には不向きな仕事。みんなが作家さんの才能を最大化させるために、やれることを全部やろうというスタンスなので。

例えば、公式サイトのリニューアルをしますという時。普通は制作会社に頼むじゃないですか?

でも私たちはデザインなど専門家が必要な箇所以外は、できるだけ自分たちの手で進めます。設計図から書き、文字要素や、イラストの選定、スケジュール進行も行います。一番作家のことを理解している人がつくることが大事です。必ず出来ないこと、やったことがないことに出くわします。それでもチャレンジしてやり切れる人が残っていますね。

私自身、インターンをはじめ1ヶ月で「サイトをリニューアルしたいので、全部考え直させてください」と佐渡島さんに理由を話、直談判しました。すると二つ返事で「いいよー!」と。つまり、自分自身で気付けて考えて、動ける人には最高の環境です。何かアイデアあれば、すぐ提案できるし、理由が通ればやらせてくれる。何よりスピード感があります。

自分自身、営業の経験しかありませんでしたから、SNS運用の方法がわからなくて、でもとりあえずやる。作家さんの才能を一人でも多くの人に届けたいという純粋な気持ちがコルクのスタッフの原動力です。

私たちが扱うのは作家さんが生み出すコンテンツ。自分が目立ちたい!評価されたい、褒められたい!という承認欲求が強い人は向いていない。いかに作家さんの頭にある世界を既存・新規のファンの方に届けるか、そのことがモチベーションとなり頑張れる人であるかどうかが大切なんです。

私たちの仕事で結果的にファンが喜んでくれたら、それはつまり、担当する作家さんの世界が承認された、受け入れられた結果ですよね。

自分が面白いと思う作家さんのつくり出すモノを認めて欲しいと思って今、私は毎日の仕事に励んでいます。忙しいですけど、ほんと唯一無二の日々の連続なので楽しいです。

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