柿内

Twitter:@kakkyoshifumi
2002年光文社に入社し、光文社新書編集部で『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(山田真哉)などを編集。2010年星海社に移り「星海社新書」レーベルを立ち上げ、『武器としての決断思考』(瀧本哲史)などを編集。フリーランスとして『ゼロ』(堀江貴文)『嫌われる勇気』(岸見一郎、古賀史健共著)を編集したのち、2013年12月にコルクに入社。現在は『インベスターZ』を連載中の漫画家 三田紀房の担当。

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を手がけた人気編集者が、コルクを選んだ理由

この船の行き先にある景色を、一緒に見てみたい

コルクに入った理由は、「出版を変えていきたい!」といった熱意も当然ありますが、「面白そう!」というシンプルな動機も強いですね。好奇心が動く方向に行くというのが、僕の基本スタンスなので。

10年以上編集者をやっていて思うのは、自分がやっているのは、世の中に価値があるものを、才能ある人と一緒に広めていくという、めちゃめちゃシンプルな仕事だということ。

ただ、これまでの編集者や出版社のやり方だけではどうも限界があるんじゃないかと思っていて。もっともっと広まるべきものが、広まっていかないもどかしさ、というか。これからの時代のやり方、行くべき方向性というものをそろそろ見つけていかないといけないなという危機感が、つねにありますね。在籍していていた光文社でも、星海社でも、ずっとそれを模索をしていたんです。その答えが、コルクという船の目指す先にあるんじゃないかと思い、走り出した船に「待ってくれよー」と言って、飛び乗りました(笑)

いま、作家・クリエーターと一緒に新たな地平に近づいていっている感覚が、確実にありますね。だから楽しい。これからどんな見たこともない景色が見られるのか、いつもワクワクしています。

編集者の仕事とは

人間の生きる原動力をあつかう仕事

僕は、人間を人間たらしめているものというのは、エンターテイメントであり、喜怒哀楽なんじゃないかと思っています。人間ってどんなときに生きている実感を得られるかというと、一緒に喜びを共有するとか、何かに対して怒ってるときだか、「なにこれ超面白い!」と思った瞬間だと思っていて。悲しみもそう。生きた実感って、結局、この感情のふり幅だと思うんです。

だから、小説や映画なんてなくても死なないと思うかもしれませんが、じつは人間ってエンターテイメントがないと死ぬんですよ(笑) 長生きするために生きているんじゃない。エンターテイメントがあるからこそ、生きていけるんです。その上に衣食住が乗っかっているぐらいの感覚なんですよね。

編集というのは、いわば人間の生きる原動力となるいちばんコアな部分を、編集という能力を使って、活性化させていく。世の中の仕事の中で最もやりがいがある仕事なんじゃないかなと、僕は個人的に思っています。

佐渡島庸平という人間。

本質を見つめる能力に長けている人

出会いからいうと、佐渡島とはじつは社会人同期なんです。彼は講談社、僕は系列の光文社という出版社にいて、社会人1、2年目のときに同期会的な感じでゆるゆると仲良くなったという感じですね。

第一印象は、よく覚えています。なんでこんなに偉そうなんだろうって(笑) まだ新人なのに、自分の考えに確信を持っていましたね。そういう人って、じつはなかなかいないんですよ。最初って、やはり経験や実績がないから、自分の言っていることの根拠が薄くなってしまって、強く言えなかったりするじゃないですか。僕なんかはまさにそういうタイプなんですけど、彼は違っていて。

あと、本質を見つめる力がすごいと思っています。仮に自分が法学部出身で弁護士を目指すとしたら、どう勉強するかという話をしたことがあったんですが、彼は明治時代のことを徹底的に調べることから始めるって言うんですね。明治維新が起こり、近代国家化していくなかで、当時の知識人たちがどのように国家というものを捉え、構築しようとしたのか。その根本的なところがわからないかぎり、いまの法律を表面的に勉強しても意味がないとーー。

なるほどと感心しましたね。僕も、物事を考えるときはつねに本質に立ち戻り、幹を見定めてから枝葉のことを考えられるようになりたいと思っているので、趣味やセンスなんかは全然違うけど、編集者としてはとっても気が合うなと。

自信家で本質につきすすむ感じは、いまも全然変わってないですね(笑) 結局、実績なんてどうでもよくて、自分のことと才能の力を100%信じているからこそ、これだけ自信というか、確信が持てるんだと思いますよ。

コルクで働きたい方々へメッセージ

僕が一緒に働きたいと思っているのは、安易に「面白い」という言葉を使わない人。世の中にほんとうに面白いものって、めったにないと思うんですよ。それなのに、なにを見ても条件反射的に面白いと言う人が多すぎると思っていて、そういう人はコルクには向かないかもしれないですね。

ほんとうに面白いものを生み出せる能力というのは、ダイヤモンドなんかよりはるかに希少性があって、だからこそ僕らはその才能の輝きに魅入られて、全力で彼らの考える「世界」を、世の中に広めたいと思う。なんでもっと広まらないんだ、どうすれば広めれるんだと、怒りと絶望感を感じながら、それでもやっぱりこんなに自分が面白いと思い、心を動かされ、救われたと感じるものは、一人でも多くの人に伝えたい、自分がやらなきゃ誰がやるんだ!と思ってしまうんですよ。

誰にも負けない熱をもって、ゼロからイチを生み出す「才能」を本気でサポートしたいと思っている人と一緒に働きたいと思っているので、心当たりのある人はぜひご応募ください! ただ、熱苦しい人は苦手です(笑)

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